おきらくミルフィーユさん

まったりしてもいられないが、なるようになれ。限りなく言語障害に近い私が私なりにコトバで伝えることができたらよいな。と思って始めました。

プログラミング的思考と論理的思考の違いに文部科学省は。


今日もちょっとプログラミング的思考について考えてみます。

 

正三角形を書いてみるというお題において

 

3つの辺の長さが同じ
一つの角は60度でできている。

 

だから

辺を書いて60度曲げる
辺を書いて60度曲げる
辺を書いて・・・

 

となって間違う結果になりました。
ちょっとした先入観によるミスですね。

 

正解は60度曲げるのではなくて

 

 

120度曲げる 

 

なんですね。

文部科学省の出す
「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」によれば


なぜ60度ではなく120度なのかを考えさせる

 

とありました。


確かにそうですね。
60度の角をつけるには120度曲げなければならぬのですね。

ただここでちょっとだけ考えてほしいのは

 

120度曲げるとは言ったが、右か左かは問わない

 

という事なんですね。

右に120度曲げて次の辺を書いても
左に120度曲げて次の辺を書いても

正三角形の途中の図ができあがるわけですね。

という事は、ざっくばらんに問題を提起すると

 

答えが複数でてくるということです。

 

これまで日本の教育においては、ひとつの問題に対して
答えはおおむねひとつというテスト問題が作成され
それに対してひとつの答えをどうにかこうにか導出して答える

という文化が台頭してきました。

そんななかで、プログラミング的思考で
答えが1つなんていう事をやるでしょうか。

 

やりません。

いや、できません。

 

これが今の学校の教育と全然かけ離れていると思っていて
子供たちは混乱してしまうのではないかと考えています。

 

足し算のたす数とたされる数に順序があって
順序を間違えるとテストで×をもらう結果になるという
このちょっと納得いかないなって思う今の教育の現場の中で

 

答えが複数ある、いやもっと言ってしまえば
無限に出てくる可能性がある。

 

ただ教えるだけならいいんでしょう。
どうやって評価するんですか。

 

算数のテストでは、答えが決まっているのに
プログラミングの勉強では答えが決まっていない。
や、答えはあるんだろう。「やり方」が決まっていない。
ネタができればよい、となるんでしょう。

 

効率とか小学生からやらせるか?って話ですよね。

 

この「決まっている」「決まっていない」のギャップに
子供たちは困ったりしないのかなって本気で考えたりします。

 

なので多分ですよ?

ネットが普及したての頃に

ネチケット」のなってないヤツはダメだ。

なんて言われたように、プログラミング的思考にも

ルールとかエチケットとか最低限の規律、みたいなのが
できたりするんじゃないですかね。

んで、それを小学生にやらせる。

本当に大丈夫なのかなって思います。

 

文部科学省の出す
「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」によれば

プログラミングを実施した際の評価については、あくまでも、
プログラミングを学習活動として実施した教科等において、
それぞれの教科等の評価基準により評価するのが基本となります。
すなわち、プログラミングを実施したからといって、それだけを取り立てて評価したり、
評定をしたりする(成績をつける)ものではありません。

 

ん?評価せんの?
じゃあ何なの?

曖昧すぎて先生たち困らない?

 

そして、Q&Aから拾ってきた言葉。


Q3 タブレットPC等の整備が十分ではないので、
当面はコンピュータを用いない取組としたいのですが、よいでしょうか?

 

A3 コンピュータを用いずに「プログラミング的思考」を育成する指導は、
これまでの実践にも見いだすことができ、今後とも取り入れていくことは考えられます。
ただし、児童が「コンピュータを活用して」自らが考える動作の実現を目指して試行錯誤
を繰り返す「体験」が重要であり、学習指導要領では児童がプログラミングを体験すること
を求めていますので、プログラミング教育全体において児童がコンピュータをほとんど用いない
ということは望ましくないことに留意する必要があります。
(引用:小学校プログラミング教育の手引(第一版))

 


なんだい、結局やるんかい。

 

さらに、学習指導要領によれば。
「プログラミング的思考」(自分が意図する一連の活動を実現するために、どのよう
な動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わ
せたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づ
くのか、といったことを論理的に考えていく力)を育むため、小学校においては、児童
がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要
な論理的思考力を身に付けるための学習活動を計画的に実施することとしている。

 

もうプログラミング的思考と論理的思考が
ごっちゃになっちゃってない?
もうさっぱりわかりません。

 

どうにか、落ちこぼれる子供たちが少なくなるように
助けてあげたい。助けてあげれたらいいなって思います。

 

本当にそう思います。