プログラミング的思考をちょっと考えてみようか
そもそもプログラミングというものが
相当面倒くさいので、プログラミング的思考というのは
おのずと面倒くさくなるんですね。
私らは1+1=2なんてのは
物心ついた時から知っているわけで。
いや昔1+1=たんぼの田とか言うヤツもいたけど。
電卓をたたいても1+1=2と出てきますね。
さてこれをコンピュータの内側のちいちゃいおっさんが
やったらどうなるか。
①まず、たす数を格納する入れ物を用意します。
②たす数に1を代入します。
③次に、たされる数を格納する入れ物を用意します。
④たされる数に1を代入します。
⑤答えを格納する入れ物を用意します。
⑥1+1の答えを代入します。
⑦答えを表示する。
1+1=2の計算が
こんなに面倒なんですよ。
コンピュータに仕事をさせるというのは
大変なんです。
ひとつステップアップして
画面から好きな数字を2つ入力して
足した結果を表示させてみる。
なんていう事をしようとした時
もっともっと大変な事になりますよ。
ちょっとやってみますか。
①まず、たす数を格納する入れ物を用意します。
②画面に「たす数を表示してください」を表示します
③実際に画面から数字を入力してもらいます。
④たす数に画面から入力してもらった数字Aを代入します。
⑤次に、たされる数を格納する入れ物を用意します。
⑥画面に「たされる数を表示してください」を表示します
⑦実際に画面から数字を入力してもらいます。
⑧たされる数に画面から入力してもらった数字Bを代入します。
⑨答えを格納する入れ物を用意します。
⑩A+Bの答えを代入します。
⑪答えを表示する。
だいぶやらせる事が増えましたね。
たかたがA+Bの計算ですよ?
でも、なんていうんですか?
入力してもらう時に
ちゃんと数字入れてくれるの?
っていう疑問はついて回りますよね。
だからチェックする?
チェックしなくちゃいけませんね。
①まず、たす数を格納する入れ物を用意します。
②画面に「たす数を表示してください」を表示します
③実際に画面から数字を入力してもらいます。
★入力してもらったのが数字以外だったら
★エラーメッセージを表示して、再度数字を入力させる為に②に戻る。
★入力してもらったのが数字だったら、④に進む。
④たす数に画面から入力してもらった数字Aを代入します。
⑤次に、たされる数を格納する入れ物を用意します。
⑥画面に「たされる数を表示してください」を表示します
⑦実際に画面から数字を入力してもらいます。
★入力してもらったのが数字以外だったら
★エラーメッセージを表示して、再度数字を入力させる為に⑥に戻る。
★入力してもらったのが数字だったら、⑧に進む。
⑧たされる数に画面から入力してもらった数字Bを代入します。
⑨答えを格納する入れ物を用意します。
⑩A+Bの答えを代入します。
⑪答えを表示する。
という風にじゃんじゃん長くなってきます。
結構大変なんですって。
ちなみに上記の★の部分は「分岐」と言います。
条件によって処理が変わっていますね。
このように論理的に考えるのが
プログラミング的思考というヤツなのでしょうか。
これを教える先生も大変だと思うんですよね。
だから、きっと最初は混沌とするんじゃないかと思います。
その前に、私がしてあげれる事があればいいんですが。